TA
ラヴェルの「マラルメの3つの詩」3曲を練習しました。
ぜんたいには、中低音のピッチの良さが感じられるため、元々良い素質のある中低音の声も魅力が際立ちました。
それに比して、高音のチェンジ近辺のメッザヴォーチェがもう一つでした。
以前に比べればはるかに抑制が効いていますが、まだ出過ぎてしまうケースもあります。
この辺りの声の処理、滑らかさ、レガートが実現出来ると相当な表現力アップになると思います。
それは声とブレスの関係で、ブレスコントロールがもう一つ、ということもあるかもしれません。
そのためもあって、ブレス位置が時々まだ定まらないと感じることもありました。
この辺りはピアノとの合わせもありますので、まだ一概に断じる訳にも行きませんが。
アンシェヌマンやリエゾンのするべきところ、しないところなどの違いもしっかりと顕しておいてください。
ブレスは、音楽的なポイントよりも、詩の切れ目や文節的にで取るのが基本だと思います。
語尾のE-muetはMuetにしないで、最後に軽くEを付加して発声すべきでしょう。Infinieの語尾です。
あとは譜読みの進捗と、ピアノとのアンサンブルで決まると思います。
3曲目は一見難曲ですが、ピアノのサウンドと合わせると、メロディラインはモダール(旋法的)なので、音取りが容易になると思います。
ピアノの和音の核の音を叩いておいて、音取りをされると、確実に音が入ると思いますので、工夫されて下さい。