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発声練習は、ハミングを練習しました。
胸に響かせるようにして、かつ軟口蓋を上げて音程も綺麗にはめるように。
ドミソのパターンで、一番上のソの響きで、響きが上あごから上に入るような感じに少し変化します。
この調子を覚えてもらいました。

そして、最後にハミングから母音に換える練習をしました。
母音を想定した口の開け具合で、軟口蓋を空けてAと発声するわけです。

口を開けた状態のハミングとは、喉も適度に開いて、軟口蓋も上がった状態です。
その状態で口蓋錘だけを下すと、母音になるのです。
そのことで、N~G~Aという具合に聞こえますが、大切なことはその響きで、完全に喉が開いて、また軟口蓋も上がった明るい響きが出ることなのです。

この練習をして、喉が上がらない傾向がかなり定着してきました。
下顎の降ろし具合と、顔が前に出ない姿勢が大切なようですね。
母音だけの発声練習でも2点Aが可能になりました。

コンコーネは11番~12番を練習。
11番はほぼ問題なし。喉が上がらずに高音を対処できるようになりました。
12番は、譜読みの特にリズムに間違いがまだ残っているので、次回に持ち越しです。

曲はメンデルスゾーンの「歌の翼に」歌詞で歌ってもらおうか、と思いましたが、やはり今日の発声を定着すべく、母音だけで歌ってもらいました。
特に上昇形での喉が上がってファルセットになる点を厳しく注意しました。
それから、ブレスをしっかりすること。横隔膜を良く伸ばして、息を入れましょう。