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最近、生徒のレッスンでバッハをやることが多い。
BWV57の3番のアリアSelig ist der Mannだったか?
独特の韻律で、とても現代的なイメージを得た。
現代的、とこの場合言うのは、古典的な均整の取れたとか、解り易い、という印象ではなくて、
どこか捻じ曲がっていて不均衡で、とげがあるような感じ、とでも言おうか。
バッハだから、というわけではないが、同じドイツのブリューゲルの絵をイメージした。
この絵は、テーマが暗いが色調がなんとも北方ドイツらしい鈍く沈んだトーンながら、美しい。
北の寒い曇り空だから、こういうトーンが出てくるわけで、バッハの音楽にも同じ風土、というイメージが強くある。
どうして悲しくて不幸なイメージが美しさにつながるのだろうか?