精神年齢20歳ですが、以前はずいぶん爺さん臭い楽しみを持っていました。
それは、古地図巡りです。
特に江戸時代の古地図と、現代の地図を見比べて、江戸時代の場所が今はこんなになってるんだ!という素朴な発見や喜びが楽しかったのです。
時代物の小説も好きで、特に池波正太郎さんの「鬼平犯科帖」は大好きでした。
それは、池波さんの食道楽からくる食べ物の描写が、よだれをさそうものだったし、江戸時代はきっと粗末なものばかり食べてたんだろう、といういわれの無い偏見を覆すものだったからです。
どの描写を読んでも、江戸時代の庶民の食文化が素晴らしいものだった、という印象でした。
特に夜鳴き蕎麦の描写なんて、寒さと暖かいソバガキの描写は最高だったな。
テレビの鬼平犯科帖は、先代の幸四郎さんが、迫力があって強烈な印象です。
実際に歩いて面白かったところは、六本木を中心とした港区なのです。
ここは、意外なほど昔の道筋がそのまま残っています。
それでも、アークヒルズの開発、最近では六本木ヒルズの開発で軒並み消えてしまいましたが。
坂にも名前がついていて、地名にもなっている狸穴坂とか、赤穂浪士で有名な南部坂、
その他幾百はくだらない、坂の名前と地形がそのまま残っていて、往時を彷彿とさせてくれます。
たとえば雁木坂という坂名があちらこちらにあるのですが、大体がこれは階段になっている坂でして、これが現代でもそのまま階段状になっていたりするのが、とても興味深かった。
文京区にある、キリシタン坂なんて、その代表ですね。
サントリーホールのあるアークヒルズになる前は、あそこには確か日陰町というのがありましたが、そこにも雁木坂があって、本当に階段だったのが驚きだったな。
なぜ階段状の坂が判るのか?といいますと、古地図では階段の坂は階段状の段々がちゃんと書いてあるからです。
地図も色々な版元がありまして、近吾堂版とか、尾張屋版などがありまして、
精確さは、近吾堂版、カラフルな色の美しさでいえば、尾張屋版なんて違いがあります。
その古地図が、なんとウエブから閲覧できるのですから、驚きでした。
ヤフー古地図サービス
これは期限付きですが、有料でもこのサービスは受けたいものだな~!
古地図の楽しみ
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