http://www.youtube.com/v/rD78i6eoGkM
久しぶりにYoutubeでこの曲を聴いて、改めて凄い!と思った。
ダンスが踊れるリズム、温かくで官能的なメロディ、それ以上に色っぽいテノールのマーヴィンの歌声。だがその中にはとても凄いメッセージが詰まっている。
優男(やさおとこ)の強面(こわもて)みたい、一見軟派なメロディの中にメッセージが詰まっている。
音的には、重ね録りによる、マーヴィンの声がエコーのような効果を作っていること。
黒人特有のRite on!という喋り声や奇声が何度も入っている効果。
そんな所に独特の世界の親密さを感じること。マーヴィンの声は、もう言うことが無いくらいよい声だ。
あるところで読んだのだが、このコーラスには彼の友人のフットボール選手が入っているとのこと。
要するにアマチュアだが、その友人が録音に関わったことで、この曲、録音の素晴らしい親密さが表現できたらしいのだ。マーヴィンの意図したことだったのだ。
でも、そんなアナライズはどうでも良くて、この曲を聴くたびに18~9の頃のあの、ちっぽけな自分、表面的に何となく遊んでいた友達、やるべきことが判らずに、ただおろおろして棘が刺さって痛がっている弱虫の自分が思い起こされて胸が締め付けられるようなセンチメンタルに浸ってしまう。
それにしても、寂しいのはこの人ももうこの世にいないってこと。