慶事あり、ならば高級レストランで食事をと思っていたところ、偶々ネットで見つけた小笠原元伯爵の屋敷の中にあるレストランを予約した。
http://www.ogasawaratei.com/html/index.html
小笠原家とは、あの礼法で有名な小笠原家のこと。
元小倉藩の藩主だった、小笠原家は、明治以降に伯爵の爵位を取得し、江戸時代の下屋敷跡に新たに屋敷を構えたのがここ。
現存する建物は昭和初期の建築で、当時流行したスペイン風のデザインだそうだ。
写真のように、戦前の大金持ちの豪華な屋敷の一端を垣間見ることが出来る。
細部まで良く作り込まれた建築で、相当な資産家でも今時はなかなか作れないものだろう、と感心した。お金をかけるなら、このような後の世の人を楽しませるくらいのものを作る心意気が欲しいものだ、と感心。
食事は、酒を嗜まない大食い、の私には少々皿の中身が少ないものだった。
全部で皿数を減らしても良いから、一皿の内容をもう少し大ぶりにしてもらいたいもの。
小食の人やワインをたくさん飲む人には良いのだろう。
デザートを抜かしても、何と!8皿も出てくるのですが、家に帰ったらどうも腹が空いたくらい。笑
一番感心したのが、このシェフが切り取ってくれたスペインはイベリコ産豚の生ハム。
ぺジョータという、どんぐりだけを食べさせて育てたイベリコ豚の中でも最高級の豚肉で作った生ハムは、濃厚な旨みでとろけそうに美味だった。
http://www.viva-kanazawa.org/puddle/iberiko.htm
こちらの写真の男性は、大狩洋さんという支配人兼ソムリエの方。
生ハムを切り取るのも難しいそうで、薄すぎても駄目だし厚すぎても駄目。
厚さで食感が変わって美味しさも半減してしまうから、だそうだ。
ディナーは私には結構な値段だった。が、味は良かったしサービスの質も良かったので満足した。
サービスというのは、接客の質のこと。
最近、このサービスと言う言葉、なかなか良い質のものに出会えない。
下手すると、店に入ってこちらが怒られちゃうくらいだから。笑
私のようなものが、年に何度も行くようなお店ではないが、それでも時にはこのようなプロフェッショナルを味わえるレストラン、という経験も良いものと実感。
久しぶりに、ゆったりとした良い時間を過ごせた。
写真データー
EosKissD+ディスタゴン28mm
小笠原伯爵邸の料理
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昔の豪邸というのは、本当に「豪」邸ですね。麻布に住んでいたころ西武の堤さんの家がそうだったのですが、残念ながらマンションになってしまいました。
私の母が子供のころ、隣家が医者で珍しく洋風の屋敷だったというので行ってみたら、それらしい建物が探しても見付からず、かといって跡地もない。
それで近所の人に訊いてみたら、どうも赤坂プリンスの別館ではないかと言われ、確かに宮内庁の官舎と隣接しているので、その建物と断定できた次第で(苦笑)。スケールが違う…。