久しぶりに多摩川にお散歩に行きました。
いつもの丸子橋袂から、東横線の鉄橋を撮ってみました。
このような構図は、いかにもおっさん臭くて嫌だったですが、わざと撮ってみました。
このあと、久しぶりの小学校の頃、良く遊んだ友人が住んでいた多摩川の川べりの辺りを散策しました。
そして、帰りに通った道を帰ることにしました。
子供のころ、多摩川沿いに何人かいた友人宅から帰る時に通った急坂です。
この風景は、昔とほとんど変わっていませんでした。
ここを通ると、その頃自宅近所で一緒に遊んだC君に励まされた言葉を思い出します。
坂を登るのが苦しくて、もう直ぐという頃に弱音を吐いたのだと思います。
「君はすぐへこたれるからダメなんだよ!」「う・・・」しかし不思議と腹が立ちませんでした。
C君はスポーツは特に出来ませんでしたが、勉強はとても良く出来た子でした。
しかし成績の良い子にありがちな、優等生ぶったところが少しもないところが好きで、友人のつもりでいたのです。
そんな彼に言われたので「う・・」となったのでした・・・
すぐにへこたれる、弱音を吐く、そういう自分の体質が未だに変っていないことを思い、苦笑しながらこの急坂をゆっくりゆっくり踏みしめて登りました。
登ってみると、意外なことに子供のころより楽に登れました。
ゆっくり登ったからでしょう。
最近の自分、弱音を吐いてもしつこくやるところは少し大人になったのか、と思い直すことにしました。
その時の彼も今はどこかの大学の先生になっているはずです。そして確か独身のはず、です。
彼のことなら、恐らく超然とした生活を送っているのでしょう。
彼も自宅が実家なので、時々夕方の仕事帰りに駅で見かけます。
髪の毛が真っ白になってちょっと猫背で歩いてる彼の姿を見かけると、なんだか声をかけるのがはばかられてしまうのです。
しかし、子どものころと変わらない景色が、すぐ傍にあるのは幸せだなと思いながら帰路につきました。
丸子橋散歩
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