iPhoneでウォーキングのお供は、この人の歌。
PCなんかで椅子に座って、まったり聴いても、この曲のリズム感は判らないと思うけど、
歩きながら聞くと、実に絶妙なリズムということが判る。
これもやっぱり裏拍だ。
歩いていて裏にリズムを感じるということは、足を上げた時なわけで、
足を上げた時にリズムを感じると、あたかも宙を浮いているような快感に誘われる、というわけ。
味気ない(実際は味気ない訳ではない)その辺の住宅街のウォーキングも、町がリオに変身するという楽しさがある。
どうです?この鬱陶しい曇り空と寒い季節。逃げ出したくなりません?
そんな時はサンバに限りますよ。憂鬱な出来事もどっかに飛んで行ってしまいますぜ。
ところで、このゼカ・パゴヂーニョという人。
前に書いたベッチ・カルヴァーリョが見出した歌手。
パゴヂというのは、サンバ・カンサオンの別名らしいけど、いわば日本で言うと歌謡曲みたいなもので
とても庶民的なジャンルの歌だ。
この動画を見ていると、彼のすばしこさや、狡賢さや、怠けものぶりや、頭の切れ味の良さや、いろいろなものが伝わって来る。
魅力的な男だと思う。
高校時代の浅草や上野出身の同級生を思い出す。良く似ているのだ・・
このサンバのフルバンド風情もよろしい。ステージの大道具のデザインとかも、ブラジルっぽくてよろしい。
最後にマイナーな音楽も哀愁があって良いのが、サンバの楽しみ。