男の人に「あんたのタイプはどうよ?」って聞かれたら間違っても「イケメン」なんて言うんじゃないよ。判った?
特にちょっと可愛い顔してそんなこと言いやがったら許さないよ(笑)
このチェット・ベーカーって人は、若いころはなかなかのイケメンだったし声はもっと女性っぽくて、
ゲイや女性には抜群にもてたそうだ。
そりゃそうだろう、歌は上手いしペットはかっこいい、クールだ。
でも、薬にいかれちゃって、喧嘩で前歯へし折られるわ、薬でしわだらけの顔になっちゃっうわ、で散々の人生だった。
最後はオランダのホテルの窓から原因不明の落下事故?で命を落とした。
アメリカに住みづらくて、ヨーロッパを転々としていたそうだ。
この動画は晩年、1987年の日本でのライブ画像。
曲はMy funny valentine
あたしのダーリンはイケメンじゃないけど、それでもあたしのたった一人のダーリンだ!って歌だ。わかった?(笑)
途中カットされている。
有名なスタンダードナンバーで、最初に歌うけど、それ以上に中間のトランペットの演奏が素晴らしい。
あんなにブルーだった音楽が血色を増して、ソウルフルになって行くところが、驚くほど。
この人の演奏がこんなに素晴らしいとは知らなかった。
歌声は独特だ。特に若いころの声は、まるでアルトの女性の声みたいで、ぞくぞくっとする。
声の魔力。
この人の声はファルセットではないんだな。微妙に実声が混ざってる、というか、開いていて
息のコントロールが完璧なんだ。
で、なんとこの人の歌声が、あのボサ・ノヴァのクールボイスの創始者、ジョアン・ジルベルトを
インスパイアさせたそうなのだ!
ボサ・ノヴァとつながったね・・・
トランペットもいいね。吹いてみたい。吹けるようになってみたい。
昔はマイルスよりフレディ・はバードが好きだったから、やっぱりおれはダンモよりスタンダードが好きなんだな。
チェット・ベーカーを聴いて思ったこと
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