ズライカの歌
歌の勉強をされる方は、名人の歌を聴くのも良いですが、勉強のためには、
勉強中の方、あるいは勉強中と思われる方の歌を聴く方が勉強になります。(上の「ズライカの歌」をクリックしてください)
いえ、これは決してこの方を皮肉っているのではなく、本当です。
引き合いに出して失礼ですが、声の基本の部分が出来ていて、これから表現によって洗練されて行く段階の
方だと思ったからです。
鼻腔の響きでしっかり作ったIの母音が、彼女の母音の響きの根幹を為していると思います。
これが大事だと思います。
この曲、昨晩生徒に教えた時に、伴奏を弾きながら何とはなくイメージしたのがこのジョン・エヴァレット・ミレーの描いたオフィリア。
悲劇の結末ですが、どこかに何ともいえず幸福感が現れていて、シューマンのこの少し狂気の混ざった音楽から
イメージしたわけです。
それにしても、この曲、yotububeで探しても、どれもこれもテンポが速いです。
私のイメージがゆったりしたイメージを持ちすぎでしょうか?
出だしのモチーフの歌い方は、もっと徹底したレガートでなるべくビブラートを付けない歌い方が綺麗だと思うのですが。
Millais_-_Ophelia.jpg