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発声練習はやらずに、中田喜直の歌曲「あなたとわたし」から始めました。
今日のテーマは、ひたすら暗譜に関することになりました。
この曲は中間部をはさんで、前後ほぼ対象のABA’形式です。
再現部のA’の意味は、Aとは微妙に違うからです。
このA’の微妙に違うところが曲者になりますので、まず最後のA’だけを練習します。
何度も練習して、確実になったら、今度は頭から通してみます。
部分部分を別個に覚えて、もう一度全体をつなぎ直す。という作業も、頭をほぐすのに良い方法でしょう。
最終的には、暗譜は音楽と歌詞をバランスよく記憶させる作業で、結論としては、
まったく考えなくても音楽が聞こえてくると、自然に言葉が口から出てくるのが、ほんもの、と思って
練習して下さい。
フォーレは、2曲とも良い線に近づいてきました。
「尼院の廃墟にて」は、こちらの指示に従ったせいで、声が弱く鳴ってしまっていました。
中高音は難しくて、喉を締めるな、というと、声量が弱くなり、声を強くし過ぎても、締まりますが、
今日は、程よい声量で、ちょうど良い具合になりました。声を弱くして締まりに対処するのは×です。
「消えない薫り」は、前回の薬が効いたのか、俄然!良くなりました。
彼女の場合は、いろいろな要素があるので、とにかく声をしっかり出すことだけは、集中してほしいのです。
歌詞は、大分覚えてきているようなので、あとは暗譜を頑張って下さい。
日本語歌詞は、書くよりも、朗読が効果的でしょう。
歌って覚えるのが7割なら、朗読で3割です。
暗譜で大きな声ではっきりすらすら言えるようになってください。
フランス語は頭にフランスの文字が見えれば良いと思います。
これも、もちろん朗読は有効です。
すらすら朗読出来れば、完璧でしょう。