NM
発声練習は、ハミングから始めた。
ハミングはなるべく口を開けて行うことを覚えて欲しい。
その意味は、単にハミングのことにあるよりも、喉や周辺器官を無理なく温める目的が大きい。
口を開けながら、喉奥を拡げるようにして対処することで、いわば喉のマッサージが行える目的。
曲は発表会の4曲を順次練習した。
フォーレの3曲。いずれも良い選曲で、良い声の集中が気持ち良い歌唱になっていた。
どの曲もそれぞれの曲が持つ美点に対する、NMさんの共感が感じられる歌になっている。
発音のディテールを直した程度である。
フォーレの歌曲、発声の課題は残っているが、細かいことよりも、歌の良さを今回は優先したい。
プーランク、ルイ・アラゴンの詩から「Cの橋」これは、難しい。
音程の跳躍が多いが、極力滑らかに徹底したレガートを守って欲しい。
あとは、声の強弱と表現の関係を歌詞の内容と合わせて良く考えて実行出来るように。
テンポの緩急は書いてないが、当然のように強弱に合わせたテンポ感の緩急はつけるべきだろう。
しかし、いずれも音楽と照らし合わせて良く納得して出来るように。