大仰なタイトルになりましたが、要するに芸術とは目立つか目立たないか?ではなくて、おのれの信じる美を貫徹すること、と思いました。
この録音を聴いて。
フォーレのこの最後の歌曲は、よほど目立たない作品で、おまけにバリトンの歌曲ときたもんです!
我が師匠モラーヌの歌は、この作品を完璧に演奏しています。
誰にも目立ちませんが、完璧なディクション、完璧な声色、ブレッシング、表現。
そして、それらが何ら難しそうに思えませんから。
自分が声楽の世界に入って、初めて自分の歌だ!と思えたのがこの作品でした。
それは、村田先生の録音で初めて知りました。
そして更に先生の師匠のモラーヌ先生に就くことが出来たのは幸せでした。