以前から教えていて、気になることがありました。
それは、プッチーニのマノン・レスコーのアリア、Inquelle trine morbideの出だしです。
2小節目、Nell’alcova dorataの3拍伸ばすのが、Alcovaの1シラブル目です。
1点Fで低いのですが、多くの人が2拍でVaに移ろうとするのです。
今まで、これは単に後打ちのピアノに惑わされているから、と思っていました。
ところが、改めて名人たちの動画で検証してみると、けっこうな名人たちが、
同じように2拍で歌っているのです。
明快に2拍 モンセラート・カヴァッリエ
アンジェラ・ゲオルギュー
3拍か2拍か?微妙 ミレッラ・フレーニ
レナータ・テバルディ
テバルディは、ほとんど3拍でしょうね。
また、3拍をきっちり歌っているカラスもフレミングもそのキャラクターから考えると、やはり低音発声の影響が大きいのではないでしょうか?
実はこのような音源の影響が大きいのかな?真似しても良いですが、楽譜通りということも覚えてほしいです。