SA

サン・サーンスのAimons nousを練習した。
テオドール・ドゥ・バンヴィルの詩で、同じ詩に、ドビュッシーも作曲している。
確か10代の頃の作品ではないか?
フランスらしい甘さとか女性的な繊細なサウンドは、すでに確立していることを思わされた。

全体には喉を開ける発声に特化したレッスンとなった。
やって見せながら、主に換声点近辺(5点E~F)に、下から跳躍する際、喉を締めないように、喉奥を良く広げるように発音・発声すること。

これは、昨日のMYMさんやTFさんでも同じだったが、母音が変わる際に、下あごでやらないこと。
舌を良く動かすことで、喉奥の拡張をなるべく維持して発声する方法を取ることで、声帯が良く伸展した良く響く声になる。

良く響く、というと意外に思うかもしれないが、実際は良く響く。
これは、ステージの箱を響かせる効果があるため、ものすごい声量にはならないが、聞こえる声になって、ホール全体すみずみまで聞こえる声になる。

喉を狭くして鋭く発声させる方が耳には良く響くが、よほど強い声にならないとホールでは途中で失速してしまうので、全体的には聞こえない声になる可能性が大きい。

最後に山田耕筰の「かやの木山」
これも最高音に向かうカラッと明るいフレーズは、良く喉を開けて出すように。
口を閉じると声が細くなるが、細くしないこと。
太い、と感じてちょうど良いくらい。

日本語だが、口奥を開けたままの発音・発声なので、日本語らしくならないが、実際は十分普通の日本語に聞こえるので心配はいらない。