レッスンを何名か行いました。
レッスンは、出来れば譜読みは自宅でして来てほしいところです。
楽譜がまったく読めない、という方は、これはこちらで面倒見ます。これは問題ありません。
しかし、譜面がまるで読めないという場合は、一般的にはソルフェージュ力に相応しい曲目を選んで、勉強していただききたいところです。
ソルフェージュ力に対して、難しい曲をやり過ぎてないでしょうか?
それから、フランス語の歌を何年もやっているのであれば、そろそろ辞書を買って、自分で読み方を勉強して、自力で読めるような努力をしてください。
あとは、レッスンの予約をまとめてする場合は、なるべくキャンセルのないようお願いします。
私にも、時間を大切に使わせていただきたい、ということです。
昔からTime is moneyと言ってたではありませんか?
レッスンで印象に残ったのは、ブレスと発声の関係です。
ブレスから特に声を出し始めるときに、胸の鎖骨が大きく下にドンと下がるように見える方がいます。
こういう動きは、声楽の呼吸で歌いだす場合、あまり例を見ない身体の動きと思い、注意しました。
むしろ鎖骨が動かないか少し上に上がるようなお腹の使い方を教えました。
大事なことは、声の出し始めでお腹を強く動かさないことです。
これだけで、息が無駄に出てしまいますし、特に低音の場合地声になりやすいでしょう。
地声ですが、これも呼吸の問題と、喉の問題の2点です。
軟口蓋をしっかり上げることと、ブレスの息を丁寧に扱って声を高い場所から出し始めることです。
軟口蓋が上手く使えると、地声ではないが低音の響きが不安定でも出せるポイントが見つかると思います。
歌うときの息は、常に上に向かっている、というイメージを大事にしてください。
このことと、喉奥が開いている、ということは、特に高音発声で大事です。
もちろん低音発声も同じです。
要は、低音発声と高音発声では、声帯の扱いに違いがあるという点であり、喉を開けることや息を高く上らせることがフレージングに繋がることは同じです。
イタリア語のUの母音は、喉は開いているが口先はほとんど閉じている、ということを覚えてください。
このとき、喉が下がりすぎていると、響きが出ないです。
鼻腔に抜くようなイメージを持つと、喉が下がり過ぎず、良いフォームが見つかるでしょう。