この日は3名のレッスンとなりました。
気づいたこと、重要なことだけ書いておきます。
フランス語の発音で、eux というつづりの場合、狭い母音になりますが、Eのあいまい母音より狭く唇を少し突き出すような発音になります。
日本人の場合、このような発音を歌うと、しばしばjのユというような半母音がまざって、
たとえば、Veuxの場合、ヴューと発音してしまいがちですが、これは明らかな間違いですので気をつけてください。
フランス語の歌唱発音のコツは、まず狭い母音か広い母音か?という2つの分類を理解して、実行できるようになってください。
具体的には、広い母音はより広く、狭い母音はより狭く意識すると、ちょうど良い具合です。
ソプラノレッジェロの発声は、ややもするとファルセット傾向が強くなります。それでも歌えますが、この発声は低音発声との段差が明解に出やすいため、低音との行き来が非常に難しいです。
切り替えを明解に出来る技術を得るか、なるべく切り替えがないような発声を得るか?と言う点が分かれ道になります。
それから、ファルセット傾向が強い高音発声は、特に換声点付近の音程感が希薄になりがちで、これが音楽的に不明瞭になる原因になります。
高音までつないだ発声にするためには、低音域を地声にしないが芯のある発声を得る必要があります。
低音域の発声で、奥歯を噛み締めた口を閉じたハミングを練習します。
その際に、響きをおでこから頭部に感じるようにして、息漏れがないが地声の太い響きではないピッチの高い響きを得るようにします。
これが出来てから、高音まで上がって行く練習をします。
ハミングで出来ることは、母音でも出来る、ということですから、あとは母音で練習をします。