2017年4月6日の声楽レッスン
SKM
発声練習では、やはり中低音の声の響の厚みを狙ってみました。
この中低音の声の厚みというのは、声の出し始めで喉が力まないでいながら、
ある部分を力ませることで、出るわけです。
ただ、手順に従って練習を重ねれば、比較的短時間で良い響きが出てきますが、そこに至るまで、どのように自身でその感覚を呼び覚ませるのか?ということが重要です。
イタリア古典のOmbra mai fu
そして、Lascia ch’io pianga
いずれも低いキーであれば、ほとんど問題なく歌えますが、キーの低さを考えれば、もう少し厚みのある声がほしいところです。
音程を気にするため、見るからに軟口蓋だけに意識が行ってて、喉の太い声を出すためのバランスを欠いている状態です。
そのために、舌を脱力させて、下あごと一緒に緩く寝かせておく感じです。
特に5点Cくらいから、途端に舌が奥に引っ込むのは、軟口蓋を上げて鼻腔発声をする意識が強すぎるのです。
逆に見ると、かなりな低音である3点h以下でも、ほとんど地声らしい声にならないのは、この軟口蓋側に強くバランスさせているから?と思われます。
その意味では、むしろ地声がもろに出る発声を呼び起こすことが出来ると、太い響きを作って行く可能性が出て来るのではないか?と踏んでいます。
さて、地声の反作用で、今度は思い切り高音発声をすることで、ファルセットを強く呼び覚ますことも、喉の柔軟に役立つのではないか?と思いました。
今後、この高音発声も取り入れながら、喉全体に柔軟性を取り戻す練習を続けたいと思いました。