2017年4月14日声楽レッスンノート
KBY
発声練習には、いつもより多く20分ほど時間をかけました。
母音のIやハミングなど取り混ぜて、換声点付近の声の響きの改善に当たりました。
5点Esから急激に声帯が合わなくなり、声が暗くこもる傾向があります。
いろいろやってみると、下あごから喉にかけて、何か力みが出るようです。
いわば癖なので、本人の自覚を促すために、鏡を見ながら練習をしました。
下顎を下げる際に、多分喉を低く構えようと、舌に力が入るために、下唇を中に入れようとしているのではないか?と思われます。
これが逆効果であること。
また、上唇ももっと発声に関与させるために、めくれ上がるように、上唇を持ち上げるように発音することも、声を前に明るく出すことに役立ちます。
どちらかといえば、下唇は突き出すようにすると、喉が上がらないで安定して高音が出せるでしょう。
イタリア歌曲を練習として歌ってもらいました。
Starvicino Se tu m’ami Tu lo sai どれも大変上手でした。
これらの慣れ親しんだ曲でも歌の上手さによって伴奏音楽のイマジネーションが違ってくるから不思議です。
彼女の発声は換声点の急激な変化をいかに平らにならせるか?という点だと思います。
恐らく、息を強く送り過ぎているのではないか?喉を力まないことは良いのですが、喉を使わないで歌おうとする代わりに息を強く使っていないでしょうか?
声枯れが起きやすいことを見ると、この点が気になる点です。