2017年5月13日声楽レッスンノート

EK

モーツアルト「ハレルヤ」
母音のAとかEなどで、口を横開きにしないように気を付けてください。
口を横開きにすると、一見明るい声が前に出る感じがしますが、これが浅くて子供っぽい声になる一因になります。
口は常に縦に開けるように、という基本を大切にして歌ってください。

ドニゼッティのドン・パスクワーレから「目には騎士を」
メリスマの粒ぞろいとか歌いまわし方、上り下りの速度の違いみたいなものを、意識して出すことを練習しました。
もっとも大切なことは、お腹のブレスです。
ブレスで腹筋を意識して使えているか?歌っている時にその腹筋を意識出来ているか?
という点だけでも、声が違ってきますし高音発声にも影響があります。
今日は、最高音が大変きれいに決まって無理のない高音発声になっていました。

MY

前回に引き続き、母音発声で始めても、直ぐに声が響きます。
ちょっとしたコツを覚えて、それを直ぐに使える感覚に、センスを感じます。

今回は、低音の地声の胸声と、高音発声時の喉の使い方です。

低音で単純に声量を出そうとすると、太く荒っぽい声になります。
これも一つの表現として使えますが、より高音とのつながりとか声質の滑らかさを得るために、なるべく地声ではないチェンジした発声による低音発声を覚えると良いです。
このためには、ハミングで練習をすると良いです。

「小さなカシの木」は、全体に中音域の音程が少し上ずり気味の点を気を付けてもらいました。

リトル・マーメイドから Part of your world を日本語歌詞で練習しました。
これも、全体に中音域で音程が上ずり気味です。

中音域が、ミックスした声になりますが、これが芯が弱い出し方になるために、音程が上ずって聴こえるのだと思います。
多分、若い女の子を意識した歌声とセリフになるためだと思います。
もう少し地声成分のバランスを強くしてみると良いでしょう。

TM

体験レッスン後、初回のレッスン。

いろいろな課題がありますが、ブレス時にあごを出す姿勢に注意!。
これは単にブレスが胸中心になっているから、と思われます。

そして、単にブレスの問題だけではなく、発声に大きな影響があります。
彼の発声で、声量が大きくコントロールが効きにくいのは、呼気圧を頼りにしている証拠だと思います。
このために、自然に胸呼吸になるのだと思います。

顎が出ないブレスのためには、腹筋の使い方を徹底して覚えることです。
そして、歌声を出し始めるアタック時に、声を前に出そうとす意識しないで、鼻腔の奥で当てる感覚、つまり軟口蓋を持ち上げるようにして声が出始める方法を覚えると良いでしょう。
口先もあまり開けすぎないで、楽に軽く開けたくらいで歌い始めてみてください。

Amarilliを練習しました。
声の強弱や高低を意識した発声を教えました。
表現を意識した歌い方をすることで、発声そのものの課題を自身で感じて行けるのではないか?
と考えました。
その練習過程の中で、生理学的な肉体の使い方を具体的に教えて行ければ、と考えました。

現在のところは、あまり独学で練習しない方が良いと思います。
より音楽的な感性に頼って、しかし楽譜に書いている表情記号や強弱を守ろうとすることで、どのような声の扱いが出来るか?
という点に慣れてもらえれば、と思います。