2017年6月25日レッスンノート

TSS

今回は、やはりラクメのアリアが一番課題が多いですが、やりがいも大きい曲です。
最初の通しでは喉が上がって歌えなくなるほどでしたが、後半に立て直しました。

やったことは、低音発声で息漏れを出さない発声に気を付けること。
中音域でピッチを低くしない事(息漏れを出さないことと同義です)でした。

この中低音発声でピッチの良い息もれの無い声を出していないと、換声点から上の発声が重くなり過ぎて、結果的に高音域が苦しくなる、という具合です。

それから、更に高音の6点Cより更に上は、彼女の場合ファルセット性が強いので、思い切って喉に当ててしまうほうが、声帯が上手く閉じるように思います。
その方が息の流れと響きとの関係性が感じられて歌い易いのではないでしょうか?

OT

フォーレの歌曲から「河のほとりで」そして「リディア」「月の光」「夢のあとに」と練習をしました。
最もよかったのが「河のほとりで」で、彼の感性が自然に発露される歌になっていました。
洒脱な雰囲気でしょう。

「リディア」は、やや感情表現が過ぎて、かえって滑稽な印象を持ちました。
淡々と歌うべき歌ではないでしょうか?
声量もほどほどに軽く、むしろ明るく歌ったほうが良いと思います。
「月の光」は、彼のバリトンらしい美声を活かして、重いゆったりしたテンポで堂々と歌うと映えると思います。
「夢のあとに」も、彼のバリトンの美声が活きる曲ですね。ブレスも長く立派です。
最後にプーランクのシャンソン「愛の小径」これは、細かいことよりも楽しく歌えてよかったです。