SMM
発声練習の出だしは、Miで下降形で始めましたが、今迄とは違う地声の癖が出ない素直な発声になっていました。
大分努力されたようです。
この方式で上向形で低音から始めましたが、この時も悪い地声の声の癖は出ませんでした。
ちなみに、確か母音のAに変えても良かったと思います。
私のやり方として失敗した、と思ったのはハミングの練習をして、母音に変えてからです。
母音のAになるのですが、ここでA特有の癖が出てしまいました。
やはり母音のAの練習は慎重さが必要です。
しかし歌のジャンルのこともあるので、一概に現在のAの響きが悪いとは言いにくい面もあります。
少しずつ変化して行くのを待ちたいと思います。
コンコーネ11番の練習では、ピアノ伴奏に歌声の音程が引きずられて狂ってしまうという現象が起きました。
これは自分の発声の感覚で慣れるしかありません。
声をしっかり保って歌える技術が身につくと、むしろぶつかる音程のハモリも心地よいものと感じるまでになります。
現状では、こういう個所こそはっきり歌うという意識を持つことです。
イタリア歌曲のStar vicinoは、綺麗に歌えましたが、修飾音符をどのように拍節の中に入れるのか?という感覚が難しかったようです。
音符をたくさん歌わなければいけない感じがしますから、最初は修飾音符を取った状態で、リズムを理解し歌ってください。
リズム感が身についたら、その修飾音符がある拍節の中に入るように歌えばよいのです。
精確に歌おうとせず、適当で良いので拍節は守って練習してください。
そのため、全体的なテンポをゆっくりにしたほうが良いでしょう。