SKM

この2年あまりの下地と、このとところの連続したレッスンのせいで、発声の向上が目覚ましい。
特に高音の換声点直前の発声で喉が一定に、締まった響きにならない声が使えるようになってきたこと。
それから、換声点を過ぎても細くファルセットにならず、太さを保って歌えるようになったこと。
つまり、音楽的に歌える音域が拡がったと思う。

ただ、まだ舌に力みが残るのと、奥に丸まってしまう癖があるために、ひびきがくぐもる傾向は残る。
この点が高音発声の今後の課題。

あとは、声の入り、歌い始めの発声に注意を。
元々が響きを高くし過ぎて、固く緊張した中音域の声の響きだったが、だいぶ良くなったのだが、これもまだ残っている。
Ave Mariaの歌い始めも、声の抑制ではなく、良い声を目指すこと一点に集中してほしい。
フレーズの入りでよい声が出れば、あとは芋ずる式に良い声でフレーズを歌える可能性が高まるからである。

今は、譜面にある強弱の問題としては、弱よりも強だけを意識すればよいだろう。
弱を意識すると、声の入りで良い声が出せない発声になりやすいからである。