SNT
発表会前の最後の伴奏合わせのレッスンでした。
発声練習も、曲の歌声も、レッスンに来られるようになってから、最高の出来まで成長したと思います。
声に芯が出来て、しっかり響く声になりました。
また、高音発声も、前に通る発声が出来つつありますし、またリリカルな歌声の片りんを垣間見ることもある、声楽家の資質を感じさせてくれるようになりました。
元より、身体もありますし、長年の音楽経験、合唱経験の蓄積もあるでしょう。
それらの総合が、発声の基礎をやり直したことで花開きつつあるのだと思います。
フォーレの「5月」良く歌えています。
ピアノ伴奏のリズム感を前回指摘したせいで、前に流れる音楽になりましたが、それが今度はテンポが速くなってしまったので、
緩めてもらいました。
早くするのではなく、振りの大きなフレーズ感ということでう。
朗々とした音楽です、5月は。
歌声は、どれほど技術を伸ばしても単旋律の人の声で、思っているより繊細で移ろいやすい脆弱なものです。
ピアノ伴奏の音楽が下支えになって、良くも悪くもなりますので、伴奏のリズム感や音色バランス、強弱の変化で、歌が上手くも下手にもなります。
伴奏の力はとても大きいです。
ヘンデルのジュリアス・シーザーのアリアは、これも歌声のテンションが高くて、現状では十分な響き感があるので合格。
後は、本番でどれだけ出来るか?でしょう。
中間部だけ、ピアノとの音量バランスに不安があったので、ピアノの音量には注意してください。
ピアノの蓋は全開で演奏します。