最近、ラモーの音楽が気になっていましたが、タイミングよくツイッターのフォロワーさんのご紹介がありましたので、その動画を引用させてもらいました。
本来はチェンバロのための作品ですが、ピアノで弾けばピアノの固有の詩情が十分に発揮されるのがバロック~古典の鍵盤音楽の特徴です。
しかし、そのためには、このソコロフ氏ような指のタッチが必要になってくるわけでしょう。
修飾音符の扱いの美しさが際立っています。
修飾音符の扱いなど、ちょっとしたことのようにも思いますが、この指のタッチが音楽的かそうでないか?の分かれ目になると思いました。
美しい曲です。
このタイトルのように、哀しみといっても、それは甘美な哀しみです。
恵まれた貴族階級の人たちの恋の悩みのようなものでしょうか?
しかし、こんな単純な曲でもこれほどに人の心をつかむのは、それだけソコロフ氏がこの音楽を歌っているからでしょう。
指の扱い方というテクニックの観点の前に、心底から歌っているという前提があると思えます。
見ていてもそう思えないでしょうか?