伴奏のリズムというのは、音符をそのまま1,2,3と押して行けばOKとも行かないのが難しいところ。
フォーレの伴奏はシンプルな伴奏形だが、それだけにリズムをどう捉えるか?という裏付けが必要。
フォーレのあけぼの1ページ目の楽譜

 

フォーレの伴奏によくある、和音が並列に連なるスタイル。
和音を弾いている時に、四分音符の裏拍を感じて弾いているかいないか?によって、歌うものにとってのブレスの間合いが変わってくる。
裏を意識してくれていると、その部分が最初のブレスとして入りやすい。
そして、歌っていても、裏を感じて弾いてもらうと、このテンポのゆったりした歩調の歩み感が歌うものに感じられて、フレーズを歌い通すのが楽になる。
人の歩みというのは、足のつま先が着地してからかかとが着地する、という単純に見れば2段階を経ているわけだから、偏平足だからといって、でべったんべったんと1度で地面を踏んづけて歩くわけではないのだ。