10月6日

ST

発声練習は、換声点前まではとても良い声だが、どうしても換声点で舌を力ませる癖が取れない。
むしろ喉を開けようとしない発声の方が良いようである。
あるいは換声点に近づいたら、喉を上げてしまおうと思うくらいの方が、かえって喉の力みがなくなって良い感じ。

モーツアルトのモテットから
Exsultate jubilate
Alleluia
ゆっくり目で歌うと、メリスマも無理なく出来る感じになってきたが、
メリスマの細かい音符をすべてlalalaで歌ってみることで、舌がいかに力んでいるか?が自覚できると思った。
また子音発声の力で音程もはまる。

メリスマ時の呼気が弱いのではないか?と思った。
ブレスを入れても良いから、呼気を強く意識すべきではないか?
あるいは単純にもっと声を出す意識を以て対処すること。

10月7日

KR

高音への換声点の処理、ブレスの方法が、少しずつ身についてきている。
高音までの発声がスムーズに行くようになる時間が短縮されていることから判断出来る。
コンコーネ7番と8番。
3/4と9/8を違えて使う意味について教えた。
同じ3拍子系に捉えたとしても、8分音符系のリズムは音楽の流れを大きくとらえやすいこと。
3つという単位を連符にしなくて済むこと。
演奏者(読譜者)と作曲家の意図をなるべく一致させる、という意義。

KN

声の重心を低く意識することで、喉を高く上げない発声を、発声練習で徹底した。
やはり声を出す場所を意識することが、重要。
胸のあたりから上に、意識をもたないようにすること。

イタリア古典の3曲とも、声に芯が芽生えて、色を感じられる声質になった点が評価できる。
イタリア古典のモンテヴェルディLascia te mi morire,
Sebben crudeleは、E母音に留意を。口を横に引かないで唇を少し反らすと良い。
Nel cor piu non mi sento 高音は、口を少し閉じ気味にした方が、喉が上がらない。