10月27日

ST

伴奏合わせだった。
試演会のモーツアルトから打って変わってプッチーニの2つのアリア。
彼女の場合は、ジャンニスキッキにしても、ムゼッタにしても、大事なことは頭声である。
これは中低音から必要なことで、中低音ではピッチの高さは絶対。
また、換声点でも、喉を下げようとする意志よりも、高く響かせる意識を持つことで、頭声優位の声を先ずは目指してほしい。
そのことに関連する中低音の発声も、ピッチを高く意識してほしい。

10月28日

KR

歌うこととブレスとの関係を自然に保てるように。
声の出し初めを軟口蓋殻を意識するために、ハミングの練習を徹底した。
ただ彼女にとって、このハミングから母音に変換する練習で難しいのは、咽頭を塞いでいる舌を外して、明快な母音にならずに鼻声傾向になること。
恐らく、舌が固いか軟口蓋を上げる意識がないか?どちらかではないか?
コンコーネはリズムの読みを正確に出来ることが目標になる。
コンコーネ8番を終えて、8/9の9番を次回もう一度練習になった。

SKMM

彼女の持つ歌声のイメージを大切にしつつ、より良い声、それは音程とか響き感などをもう少し持たせるための、落としどころが難しい面であった。
しかし、今日のレッスンで、Caro mio benの出だしでとても良い声が出ていたことが、今後の方針をきめるきっかけになった。
具体的には簡単なことで、声を抑制して歌う事に尽きるのであった。
Amor ch’attendiは、テンポ感を音楽の変化に応じて変えるということ。
1つ振りで歌う3拍子と、3つ振りで歌う箇所の違いと、同じ歌詞を同じフレーズで繰り返すパターンでは、後者を小さく歌う事。
Caro mio ben
良く歌えている。冒頭の声がとてもきれいに響いたのは、Pを意識した声ということが、彼女の発声の落としどころの端緒になった。