明けましておめでとうございます。
大みそかから新年は自宅におりました。
開けて元日の夜、三浦三崎近くにあるキャベツ畑の農道で天体撮影をしてきました。
本当は昨年暮れに行きたかったのですが、季節外れの台風の影響で日本列島は雲が多く夜間の快晴が見込めませんでした。
そのため、夜が快晴でぎりぎり新月最後の日という事もありました。
上段の画像がバラ星雲で下段ガワシ星雲です。
今回撮影に行ってつくづく思ったのは、自分にとっての天体撮影は内観を行う良い機会であるということです。
内観という意味は、自分のことを良く考えること、内面を良く見つめることというような意味でしょうか。
はっきり申して、独り夜の暗がりで天文機材を設営し撮影するという行為の中では、明るい未来とか希望という想念は湧き起らないわけです。
もとより還暦をとうに過ぎ、子供もいない自分にとって明るい未来や希望などというものはありません。
明るいとか暗いとかというような感覚ではなく、明快に見えてきた残り少ない人生をどう生きるべきか?
あるいは自分をどう考えるか?
ということを、無意識に想起できる貴重な時間なのだということです。
想ったことは、与えられた音楽の指導という天職。
同時に、そのために続けて来られた声楽の演奏という事、そのただ2つを全うしたい。
この道に進むことが出来、進路を指し示してくれた多くの人々への感謝を忘れずに、ということです。