1月13日
KT
発声では、声の出し初めで重心を低く、しかし丁寧にやんわりと押し下げるイメージを教えた。
このことで、特に低音の場合は響きが出やすく、かつきれいな声質で歌いだせるのである。
最初の響きがフレーズを作りだすこと。
そのため、ドレミファソというスケールを歌う場合、最初のドの出し方ですべてが決まると思って良いこと。
音を一つ一つ置きに行かないこと。
息の流れが音程を産み出す、ということ。
声質をなるべく換声点前までは変えないように対応する意識を持つこと。
コンコーネ3番と4番。
ピアノを練習しているとのことだったが、リズムソルフェージュの基本を指導した。
身体で拍節を感じながらメロディを歌えるようになることが大切。
イタリア古典歌曲 Caro mio ben
楽譜の強弱を今は意識せずに、声の響きがフレーズを満遍なく満たすように。
つまりフレーズの最後で声が抜けたり、跳躍で抜けたりしないようにということ。
KR
発声練習は母音Iで低音Cから5度スケールで始めるが、高音の換声点過ぎるまで非常に上手に対応できていた。
そのあと同度でIEAOUの練習をして、これも対応が上手に出来た。
結果的にA母音にスケールやアルペジオでも6点Cまでの2オクターブを、ほぼ現状の彼女としては完璧に近い対応が出来ていた。
中低音も鼻声傾向は消え、クリアで音程の良い歌声になっている。
ほぼ1年半で、見事な成長ぶりだろう。
何より、素直に言った通りにやってくれたことと、積極的に質問をして、自分の納得がいく練習をしてくれたことが、今日の結果につながったと思う。
今回の結果を、ぜひとも今後に継続して出来るようにお願いしたい。
コンコーネ14番と15番
ソルフェージュ的には合格だが、フレーズを滑らかに歌いまわすという点を指導。
点ではなく点を結ぶ線を表現するためにどうするか?という発想を良く意識すること。
そのために、息を吐く練習をしたことを思い出してほしい。
SKMM
母音Iで発声練習をしたが、彼女もKRさんに同じく、大変良い感じで高音の換声点を通過できていた。
これに気を良くして、同度でIEAOUの練習をした。
これに関しては、彼女の口を開ける癖がまだ残っているようである。
下あご、あるいは下唇が少し強張るようで、これが彼女のA母音の癖に影響していると思われる。
方法としては、特にA母音に関してはあまり言葉の意識を持たずに、もっとあいまいで、しかし良く響くポイントを自分で見つけることしかない。
そのために、この同度でIEAOUの練習をするわけである。
特にEは悪くないので、Eと同じ感覚でAを発声する感覚を養うことではないだろうか?
コンコーネは19番を練習した。
ところどころ、リズム感があやふやな点があった。
これは9/8拍子なので、3つで割って3拍子として感じることが大切である。
そのため、手で3拍子を叩きながら歌う練習に及んだ。
Nel cor piu non mi sento
とても可愛く歌えて好感が持てた。
最後のフレーズは、ブレス位置を変えて、高音につなぐフレーズ感を活かした。
ブレス後は、テンポを戻してさっぱりと終わること。