1月15日

TZM

中音域のピッチが良くなった。
そのため、結果的に換声した声もミックスボイス傾向が強くなり、滑らかに中低音からつながる声になった。
フレーズの終わりを短くし、伸ばさない歌い方もマイク発声ではありと思うが、もう少し伸ばす歌い方も必要に応じて使ってみてはいかがか?
フランス語は、大分明快になったと思う。
Rの発音は、Hを仮想するとフランス語の擦過音に似た音になるので、使ってみてほしい。
その他表現に及ぶことでは、やはり書いてある音符を大事にした方が、少なくともフランス語の歌については良いと思う。
何となくラフに弾き語ると、音楽が流れてしまって、悪い意味でイージーリスニング的な印象を与えるし、フランスのシャンソンで有れば
英米人が歌っているみたいな印象になる。
基本的に楽譜に従う方が、フランス語の自然な語り感が反映されると思う。
仮に崩すのであれば、フランス語のリズム感で語れるだけの技能があれば別。

1月16日

SKM

発声は中低音をしっかり、しかし柔らかく出すという方向を探った。
また、舌先が奥に入り込むので、これに気を付けることを促した。

曲は、チェスティのIntorno all’idol mioから。
譜読み途上で、口先の歌声になるので、ブレス時に喉を開けるよう促した。
声が安定する。

ヘンデルのPiangero la sorte mia
キーを低くしたもので歌い始めたが、何とも低すぎると感じたので、オリジナルに戻したところ、予想外に良い高音発声が出来ていた。
明日の本番を前にして、声を抑制したのだろうか、力みがなくソプラノとしての良い高音が出せていた。
このため、キーをオリジナルに戻して、今後の勉強を続けることにした。

MZM

コンコーネ7番
息を吸うことと吐くことの機能がやや弱い。
そのため、高音発声の声量が弱くなり、ファルセット傾向が強くなる。
現在の彼女に出来ることは、上行フレーズは基本的にクレッシェンドするということ。
自然に呼気が増すだろう。
シューベルトの「音楽に寄す」
予想外に中音域ではきはきと良い音程で歌えていた。
もう少しブレスがしっかりすれば、フレーズ終わりが弱くなることもなくなるだろう。
循環で自然に吸ってフレーズを吐ききることが出来れば良いのだが。

1月17日

EH

発声練習は、少し時間をかけて20分くらい。
気息的な中低音の声を、何とか密度のある歌声にするにはどうするか?
理論的なやり方はあるが、恐らくこのやり方は本人が意味を感じられているかどうか?
がキーポイントだろう。
コンコーネ7番を練習した。
楽譜的には間違いないのだが、音楽表現が足りない。
演技として、音楽から感じているものを素直に歌声にすること、を指摘した。
アーンの「クロリスに」を練習した。
歌詞を裏声にして高いトーンで読む練習が非常に効果的で、歌声から気息性がなくなり、滑らかな歌声になった。