1月25日
KT
発声練習は、胸声をまず開発することを主眼とした。
音域もほぼ1オクターブくらいに絞り、声の出し初めをしっかり意識すること。
重心が上がらないようにすることを意識してもらった。
コンコーネは3番を復習。
リズムソルフェージュが未熟なので、音符の拍節の数を明快に意識することを練習。
4番も同様に練習。
イタリア古典歌曲のOmbra mai fu
声は良い。リズムソルフェージュを徹底することで真のリズム感が育ち、結果的に更に良い歌声を作ること。
1月26日
ST
本人の希望により、イタリア古典歌曲の中声用でOmbra mai fuを練習で始めた。
胸声の開発は、結果的に声量を増すことに影響するが、喉を落とすだけだと音程感が悪く声質がこもりやすい点に注意。
軟口蓋を使って倍音のある声にし、結果的に音程感の良い明るい声質であるように。
ヘンデルのセルセから「優美なしぐさ」
歌詞をしっかりした胸声で朗読する練習をした。
ただし高く明快に発音しないと、前述のようにフラット気味で野太い声に終わってしまうので要注意。
ベッリーニI puritani から Qui la voce
後半の半音階のメリスマが形になりつつある。
意識的にHを付けることで細かさを表現できるように。慣れたら取ると良い。
つまり喉を震わせるということが出来るかどうか?である。
最後の6点E♭は良い音程で出せている。
AY
久しぶりであった。
発声練習に30分ほどかけて、丹念に発声を確認。
中低音のA母音は、彼女に限らずだが、やはり響きが出にくい。
舌が力んで奥に引っ込みやすいのだろう。
母音のIを使って練習したり、ハミングを使ってみた。
ハミングから母音に変換すると、喉が上がってしまうのは
声を前歯に当てるようにすると、当たりやすいと思うが、次回試してみよう。
プーランクのLes chmins de l’amourとフォーレのMaiを練習。
プーランクはフランス語の読みが不十分なので、読みの練習が必要だった。
Maiは、かつてやったことがあり、暗譜で歌詞がある程度出てくるのでリハビリ的に良い選曲だと思う。同様に、Lydiaも候補に。
TR
課題は中低音と高音の換声点過ぎてからの軟口蓋の意識。
これだけで、彼女の場合は高音発声が良いポイントに収まる。
中低音発声でも軟口蓋の意識が必要なのだが、声の当てる場所がもっと前になるだろう。
それと、息の使い方を教えた。
ふつうの意味で大きな声を出すのには息を良く吐きだすことが必要だが、声楽の場合は息を吐きだす意識ではなく、声帯をいかに振動させるか?という発想の違いを指摘。
声をお腹を意識して押して出すという発想から、発音で出すという違い。
ジャンニスキッキのアリアは、全体にすっきりした声でまとまりが手てきた。
特に高音発声がかなりクリアになり音程も良い。
後は中低音の発声で息漏れを更になくしていきたい。