3月16日
KR
高音の発声は腰背部のしっかりした支えが必要ということ。
その事が、高音の換声点から上の領域で喉を締めない発声につながる。
支えるという事は、不要に息を太く送らないという事。
腰で支えるから、声のアタックで不要に強く息を送らないで、高音発声に必要な密度のある息を送ることが出来るのだろう。
コンコーネ20番。良くさらえている。付点音符を良く跳ねるように。
アマリッリ、徐々にだが声にお腹が付いてきた。ブレスから喉を開ける体の使い方を意識するように。
フィナーレのテーマ、ファルセットになる声だったのがミックスした響きに出来るようになった。
SKMM
発声練習の声は、徐々にだが地声の癖が取れてきている。
ただ音程を跳躍すると、喉を締める傾向がまだ残っている。
これが判れば、かなり良いのだが。
それで、今回は思い切ってI母音で換声点以降まで登ってみた。
すると良いバランスのミックスした声が出たので、その声をメインに練習してみた。
母音のAでも同じような感覚で出せればよい。
曲はイタリア古典歌曲から、Lasciar d’amarti
後打ちの伴奏に迷わされる感じがあった。
歌詞のリズム読みをしっかりすべきだろう。
Caro laccioとつとつとした歌い方に好感が持てた。
最後にSento nel coreをざっと通した。
メロディの良いところを良く感じて歌えるナイーブさが彼女の美点。
MO
発声練習での注意点は、立ち方。
お腹を前に出さないこと。重心はかかとに。
ブレスは腰に入れるように。
高音の換声点は、顎を引いてうなじに向けるように
もちろんブレスをした腰でしっかり息を支えること。
喉が上がるのは息を強く吐き過ぎるからである。
コンコーネ33番、ここでも課題は高音発声。
4点Eから喉が上がるので、換声を意識すること。
相当明快に意識しないと喉が上がってしまうが、練習でかなり進歩の跡が見られる。
Sebben crudele
とても良い中低音の歌声。ブレスもしっかり伸びている。
弱声は抑制が効いているので、声を張るところはもう少し張った方が良いだろう。
Vergin tutto amor
これも中低音の声が魅力的である。ブレスは伸びている。こちらも声の強弱、特に強を意識すると良い。