7月2日
SKM
発声練習では、改めて立ち方と下あごの使い方、その力みを軽減するように発声する方法を教えた。
歌い方は、姿勢に左右されるので、姿勢の基本がとても大事。
顔を前に出さないで、背中から後頭部が真っすぐのラインにある感覚。
かかとから背中にかけて、壁にピッタリつけるような感覚で立つこと。
特に腰の部分がS字に極端に曲がると、壁に付かない姿勢になるが、これを軽減するためには、
尾てい骨を前に回転させるような腰の位置を意識する。
背中から首後ろの筋肉がしっかりしていれば、自ずと顔を前に出して歌わない出来ると思う。
Intorno all’idol mio
ブレスを中心に気を付けて練習をした。
息の配分を考えてブレスをすること。
必要なところで吐き出すことによって、かえってブレスは伸びること。
息の吐出を抑制することと開放してあげることのメリハリを持たせることで、ブレスは良く伸びる。
これは、次に歌ったヘンデルのPiangero la sorte miaもまったく同じ観点でレッスン
となった。
7月4日
SNT
発声練習では、高音の換声点をまたいで上行形で、息を開放的に吐き出すこと。
そして細く後ろに引き回すようにしないで、太い息をより上に向けて扇状に拡げるイメージで高音発声をすること。
結果的に、開放的な伸びやかな高音発声になる。
細く後ろに回すのは、もっと高音になってからと思ってちょうど良いだろう。
即ち5点h以上。せめて5点A以上。
パノフカの4番。ここでも今日の高音発声のおさらい。
また、難しい細かいフレーズはゆっくり練習してから徐々に速めるという練習を地道に行うこと。
ベッリーニのVaga luna che inargenti
テンポをゆっくり歌うことは出来るようになった。
これからは、フレーズの形を良く認識して、息の吐出の配分とその表現について研究してほしい。
概ねフレーズ中のヤマがどこにあって、どのようにそのヤマを表現するか?という点。
フォーレのネル。
言葉のせいなのか?メロディの形のせいなのか?リズムの微妙なアンバランスを感じた点を修正。
母音だけで歌うことと、片手で指揮しながら歌うこと。
4つ振りではなく2つ振りにした方が、この曲というか彼女の場合は有効なようである。
こまかい16分音符を丁寧にきれいに表現できると良いと思う。
母音で歌う前に、歌詞をリズムで読む方法も良いだろう。
歌詞を歌うのは、最後である。