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発声練習はハミングから母音に変換することで、喉が開いてピッチの高い響きを探す練習をした。
口を開けたハミングであっても、ピッチを高く維持するためには軟口蓋の意識が必要である。
そして母音に変換する際には、下あごを絶対に動かさずに、母音の響きが決まることが大事。
成功した響きは、ピッチが高くかつ喉の開いた共鳴感がある密な響きである。
実際の歌唱では、この状態を維持するように歌詞を発音する必要がある。
基本的には口先をあまり開けない発声になると思う。
特に換声点までの中低音で必須の発声になるので覚えてほしい。
フォーレの歌曲から
「月の光」
歌いだしのVotreのVo、3点Fの声は、胸声が出て暗くピッチが落ちやすいので、前述の発声に十分留意すること。
また母音のOは、下あごを降ろしたい発音である。
軟口蓋を使うために、あえて下あごを降ろさないでOを発音するには、Uのようにすると良いだろう。
特に気を付ける箇所は、Au calme clair de luneのAUである。
Les berceaux
Lに力みがあるため、下からずり上げる声のアタックになっている。
子音は大事だが音程に関係するので要注意！
柔らかくソフトに出るべき。
これも音程は上からとるように。
その他、BerceauxのE母音で響きが落ちやすい点も要注意を。
Notre amour
これも出だしの声に注意を。NotreのO母音なので、鼻腔の奥の高い位置で響きを狭く出し始めるイメージ
ChoseのＯ母音も注意。下あごを下げないように。
慣れるまでは口先を開けないで如何に鼻腔に入れられるか？を探して。
Le secret
出だしのJe声の響きは鼻腔に入れようとするよりも、口先を少し開けて息が混ざっているイメージで出す方が表現に適っている。
その後のVeuxは、狭くすることで鼻腔に入ると良い感じ。
これも最後のAux plisのO母音の発声に要注意。口を開けないで鼻腔に通すこと。
