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発声練習は高音発声を特に練習した。
恐らく音程に敏感な喉になっているため、高音の換声点から上に行けないのであろう。
フレーズの発声練習の場合、跳躍する音程を、跳躍しないで同じ音程で練習し、その喉の状態を変えないで
どうすれば音程が出せるか?という感覚をつかむこと。
そのための一つとして、どうしたら喉仏を固定できるか?という感覚をつかむことになる。
下あごをタイミングに合わせて降ろすことも一つだが、根本的にはあごをおろすから喉が固定されるわけではなく、
腹筋の支えと息を止めるようないきみ方が強く関係するであろう。
コンコーネは47番。
音程で4点Dに跳躍するが、これが上ずらないように気を付けること。
もちろん、更に上の音程も喉の上ずりに注意すること。
リズム感は悪くなかった。
「勿忘草」
中低音は良い声だが、こもる傾向がある。
声を前にストレートに出すように。
高音も喉の安定は得られたが、これもこもる。
私が手本をみせたが、鼻に入れると感じたらしい。
それで出来るのであれば、どう解釈してもらっても構わない。
この鼻に入れる感覚は重要で、前述の中低音も同じ。
ただ、下降形で低音に入る際には、下あごは降ろした方が良いだろう。
その方が低音らしい共鳴感が出せるからである。
口を動かす意味は、声帯の使い方と共に、喉で発した音声を増幅するような倍音を出す効果に寄与することにある。
そのためには、喉そのものの響きを変えないように注意すること。
イタリア古典歌曲集のPer la gloria d’adorarvi
これも声がこもって歌詞が不明瞭になる。
PeをPaに替えてみる。
あとは、強弱のP~Mf~F~PPの違いを明快にすること。
高音発声は安定して良くなりつつある。