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発声練習は中音域を中心にして、徐々に高音までもっていくように慎重に行った。
全体に音程感、声質、声量のバランスは良くなっている。
出来れば換声点を過ぎてから6点Cを超える超高音までの5度の領域が、明るい開放的な声になると良い。
まだくぐもった感じが残っている。
これが声量的には損をする原因ではないだろうか。

ランメルモールのルチアから「あたりは静けさにつつまれ」
今回も母音唱法で、細部を丁寧にリズムと音程を正確に歌う練習となった。

課題は細かいメリスマの16分音符を一つ一つ取ろうとしないこと。
特にスケールの音型の場合はその点を大切にしてほしい。
音にある程度跳躍があって素早い16分音符の動きであれば、喉そのものを意識して動かすようにすると、素早く出来るようになる。
スケールは息の流れで自然に素早く歌えることを目標にしてもらいたい。
響きのポジションとお腹との自然なリンクが出来ていれば、実現可能である。

最後にイタリア語を読んで歌って途中までを通して終わりにした。