SKM

発声練習は、声を温める意図で、下降形、上行アルペジオ、子音付きで5度スケールと一通り5分ほど行った。

ジャンニ・スキッキの「私のお父さま」
練習成果は順調で、滑らかに明るく高音も突き抜けるはっきりした声で良かった。
後半の部分で何か思わぬ失敗をしたのか?止まってしまったが、これは×。
通すときは、何があっても通すということを覚えてほしい。
間違っても、気にしないで終わりまで通すこと。

言い方は悪いが、誤魔化すのも芸の内である。
というのは、聴いている人の中にはオヤと思う人もいるだろうが、止まらなければ不問になるケースが多いのである。
本番で止まると、そこで音楽が止まるわけで、流れを自ら壊してしまうことは、声が出なくならない限りは避けるべき。

マノン・レスコー
歌の冒頭部分のリズムは、ピアノ伴奏を気にしないで自分の歌のリズムを明快に把握して歌い出すこと。
2拍を数えて次に行くこと。
これは、練習あるのみであろう。

後は、歌い間違いというレベルの問題はないのだが、ちょっとした声の良し悪しや、フレーズの切り方のタイミングなどを修正した。
後半のGaia isolata の最高音5点hの声は、なるべく良い声を出したいところである。
またその続きの bianca…の終わりの切り方は、ピアノが切れるのを待って切ること。
そして落ち着いて次のフレーズに入ってほしい。
次のCome il sogno gentile di pace d’amorの終わりは、なるべく長く細く小さく引っ張って終わること。