TM
発声練習は軽く上行のスケールとアルペジオで行った。
低音からのオクターブのアルペジオは、良い声の倍音が聞かれたし、高音の発声も良かったと思う。
フォーレの「幻影」4曲をレッスンとなった。
1曲目は前半が良い中低音発声だったが、伴奏形が変わってからの声の響きが変わって、不明瞭だった点を修正。
2曲目は中低音域の声のポジション、フォームというか？
中低音の良い響きとはどういう声か？大分判ってきていて実現できているのだが、まだちょっとした拍子で抜けてしまうことがある。
特に注意なのがA母音の中音域。低音は必然的にポジションが定まりやすいのだが、小換声点の直前辺りで抜けやすいこと。
3曲目はプログラムではないが、一応通した。
これも2曲目と同じで細かい音符で響きの抜けが出ないように。
響きの抜けは、恐らく音楽の感情的なものもあるかもしれない。
気分を歌声で表現するのは悪いことではないが、声がしっかり確立するまでは保留にしておくくらいに考えるべきであろう。
あとは、脱力という意識もあるだろう。
4曲目は、良いテンポ感で曲想を良く表現出来ていた。出だしの声の響きが薄いのが少々気になった。
イメージで歌わず、フォームの定まった良い声を今は確立してほしい。
