レッスンに来られるようになって今年で丸5年になる。
主にフランス語のシャンソンを歌うための発音指導であったが、最終的には音楽の作りや演奏論に話が及ぶまでになった。
フランス語は当初は苦手な子音発音など苦労があったが、それらの苦労をしのいで歌唱発音のレベルとしてはかなり良くなったと思う。
歌声も、当初に比べてチェンジの段差がなくなり、低音から高音まで幅広く使えるようになりつつある。
私感だが、一般的にクラブなどで聴いたことのあるPop系の弾き語りは、メロディを崩して歌う傾向があったりピアノ伴奏のアレンジメント中途半端な印象が残ることが多かった。
その点も、細かく指導している。
特にフランス語の歌はフランス語固有のリズム感があるので、崩し方には注意が必要と考える。
また鼻母音やOEの発音、子音の発音ももっと洗練出来て行くだろう。
私自身は、Popsも好きで良く聞いている指導者なので、なんとか指導が続いていると思う。
彼女の場合は作曲もやり、今回の「時間のささやき」など才能を感じるものである。もっとオリジナルを作って取り上げても良いのではないだろうか?