MMH
発声練習
5度スケールとオクターブのアルペジョだけ。
軽く小さな声で無理がなく良いと思う。
発声練習では課題を設けなかったが、歌になって思うのは、やはり5点Aになると喉が上がるので、このポイントを通過するための発声方法は課題とすべき。
パノフカ7番
譜読みは出来ているのだが、音程感があやふやな部分があった。
修正方法としては、移動ドで階名唱法で音を取る手間を惜しまない事である。
特に音程がおかしくなるフレーズは、そのフレーズの調性の階名をオクターブくらいで歌って、階名の音程感をしっかりつかんでから読み直すと良い結果になった。
ドニゼッティの歌曲Il barcaiolo
これも、パノフカと同じく譜読みの課題である。
単純なドレミファソの世界なので、フレーズで音程感が不確かなところは、移動ドのドレミファに変換して読んでみると良い。
読んだら、今度は単母音で歌って、最後に歌詞を付けて歌うと良い。
モーツアルト「ドン・ジョヴァンニ」ツェルリーナのアリア「ぶってよマゼット」
前半は、声の扱いを柔らかく丁寧過ぎるくらいに丁寧に歌うと表現に適うだろう。
後半は少しテンポを速めにして、先へ先へと進む進行感を大切に。
相手(マゼット)に考える隙を与えないためである。
前半の最期の部分はクレッシェンドして終わるため、その前の部分は意識的に弱声を使うとクレッシェンドが効果的である。
後半のAllegro楽節の高音メリスマ部分は、高音が喉が絞まりやすいので、口の開け方と開けるタイミングに注意をして練習。
フィナーレの繰り返されるVogliam passarのフレーズはディミニュエンドして終わると効果的。
ドビュッシー「艶やかなる宴1」3曲目の「月の光」
後半のEt sangloter d’extase les jets d’eauは、換声点直前で喉が上がりやすい。
このポイントで、特に5点Eは口をあまり開けないで喉を上げないで呼気力で押さず、感覚的には少し詰まった感じくらいで出すと響きがこもった感じになる。
この感じは切り替わっている。
コツは息をあまり使わないこと。
そして、次のブレスでこの感覚を得ている喉の状態を変えないで、腹筋だけのブレスで次のles grand jet d’eau svelte…に入れば上手く行くであろう。