発声練習

下あごを良く降ろして声を出す練習に特化した。
マスクを着けながらでやり難いが、下あごの重みで自然に落ちるような感じで口を開けること。

フォーレ「パヴァーヌ」

4拍子だが2拍子2つが一小節の中に在る、というリズム感覚を提案した。
つまり2拍子の行進である。

後は声である。
声はみぞおちから出し始める感覚と、上あごを天井に例えればみぞおちから出た声を天井に反射させる意識である。
口を開けて歌う時、その意識をイメージして口を開けて発音することで、声の原点である胸声と息の自然な流れが誘発されて
成熟した大人の女性の声になる。

この作品は、どちらかというと劇的な雰囲気が必要な作品なのであろう。
合唱もオペラの中の合唱、つまり群衆のような意味合いを感じて歌うと、ぴたりと来るところがある。
その意味でも、しっかり重い声で朗々と歌うべきと感じられた。

ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」

声の扱いの基本はフォーレのそれと全く同じ。
比喩を話したが、ギターでもヴァイオリンでもチェロでも良い。
弦を弓でこすったり指ではじくときに、弦をきちっと振動させることが基本である。

歌声は声の出し始めをどうするか?がそれに当たる。
胸声の発声は、そういう意味で重要な指標である。