フォーレの「マンドリン」を教材に歌うフランス語の発音についてをレッスンした。
お若い男性でテノールとのこと。
喋り声の響きや首の感じなどから、バリトンかな?とも思った。
最初に全体を朗読してもらい、気づいて修正した事。
- Eの鼻母音がエになること→浅いアということ
- 狭母音が広すぎたりエのように聞こえること→ecouteuseのeuはほろんどあいまい母音のように。
- 鼻母音の処理が弱い事→しっかり鼻腔を開けて声を入れるように
- 子音Rの発音→口蓋音でも良いがやりすぎないように、強調することに意味が歩かないか?を考えよう。語頭は良いと思う。
- 狭いEの発音が、ほとんど広いEと同じ→Uの口でEを言う感じ。
- oの鼻母音は口先をしっかりすぼめて口内で完結するくらいに。L’ombreなど
どの母音も指示すればその通りに出来るが、実際にリズムで読むと崩れる。
歌のリズムで読むと難しいのは、口の使いかたの問題が大きい。
本来の日本語発音の癖があるから。
イタリア語でもドイツ語でも共通だが、基本的に下あごの扱いを抑制的にした方が良い。
日本語の母音発音は、下あごを良く使うことが特徴だが、そのままで外国語の特に声楽を歌うと、
細かい母音の違いや、特に狭母音の扱いが難しいのではないだろうか?