SKM
発声練習
5点Gを上限にして本人の歌う感覚を優先して様子を見た。
ヴェルディ「ナブッコ」からフェネーナのアリア「天上はいま開かれた」
重い曲であり、発声を完全に克服するまではブレスをしっかり入れることを中心にして練習した。
つまり無理をして足りない息で歌おうとしない事である。
特に高音を歌い上げるフレーズでは、カンニングブレスのポイントを決めることであった。
プッチーニ「蝶々夫人」から「坊やの母さんは」
四分音符＝112の指示があるため、予想外にテンポが速いことに気づいた。
ただし、テンポの変化指示が有ることと、このテンポ感に急を告げるこの女性の心情が表れていることに注意を。
つまり死をも覚悟して淡々と語る調子から激情の感情へという変化が必要になる。
SKMさんのこの曲への思いが強いため、高音が思いのほか上手に出せているが、むしろ中低音のブレスに注意を。
プッチーニ「トゥランドット」「氷のような姫君の心も」
発声として高音域に達するフレーズは、入りで声を力ませないように。 そして中低音はピッチを高く高音に昇るにつれて低く意識すると良い。 休拍が間違いやすい音楽になっている点、充分注意をしてほしい。
