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発声練習
腹の力が弱いため、ブレス時に横隔膜をしっかり収縮させるように腹の力を入れることを指示。
声が俄然変わった。
この、声を出すためのブレス→腹筋を働かせるという一連の行為が癖になるように。
トスティ「ソルフェッヂ」24番
ソルフェージュ作品というより、ほとんどナポリ民謡的なメロディ。
特徴的な修飾的な細かい音符(連符)の扱いは、あまり急がないこと。
リズムは適度に緩んでも構わない。
3連符もコブシのように修飾的なスタイルを持たせること。
声は発声練習で修正したので、良く出ている。
ただ音符を置きに行くように歌い出した点に注意を。
Lalalaで歌うにしても、下あごで歌うのではなくLは舌を動かすだけで音の響きが切れないように歌うことに留意してほしい。
イタリア古典歌曲集から「ガンジスに陽は昇る」
最初にLalalaで歌い方を練習。
やはり4点Fは高音で難しい。
Lalalaで歌うと判りやすいのは、Lの子音を使って発音する瞬間に、下あごを降ろさない事。
つまり動かさない事。
動かしてしまうために、喉の引き下ろしが働き過ぎて高音に届かない発声になるのであろう。
動かさないで舌の動きだけで音程確保が出来るのは、子音発語が重要な役割をする、と憶えても良いだろう。
イタリア語の朗読をリズムで行ってもらい、歌ってもらうと彼自身が対処を覚えた高音の上手い逃げ方が出来ていた。
つまり声を張らないで、音程を確保した軽い声で高音を歌う方法である。
これはこれで、音楽的になる効果は大きい。
ただ、これだけに留まらないで高音をいかに張って強く凛々しい歌声になるか?という点をこれから覚えて行ってほしい。