GH
発声練習
下降形5度、上行形アルペジオ、上行形5度を練習。
声の調子は良かった。
トスティ「運命」E母音で喉が上がる発声を徹底修正した。
舌が盛り上がると喉も上がるのは、歌詞をカタカナ的に把握している。
問題は歌詞の母音の違いというより、発声の根本である。
つまり、母音の違いで声質は変わらないフォームが基本である。
その上で、口の形や舌の形態で母音の違いが感じられること。
E母音で喉が高くなることの修正
基本をAで作って、その状態の口の開け具合で舌だけ動かしEないしIを発声。
その際に喉が動いて響きが変わらないように注意を。
日本語の話し言葉は、喉のフォームの形で母音の違いが明瞭になる。
歌声、特に声楽の場合は、喉で母音の違いを出さない。
喉は同じ声の響きを保った状態で、歌詞の発音が明快に出来なければならない。
そのために、まず単母音で喉の状態を決め確認すること。
それから歌詞発音で練習する手順を必須にしてほしい。
歌う姿勢を横から見ると、顎を引いて鼻根辺りを狙ってるように感じる。
これが結果的に喉を締めるフォームになってしまっている。
顎を引かないで喉を楽にした状態で胸を意識して歌うこと。
そのことで、喉の上がらない声のフォームになる。
シューベルト「ガニュメード」
I母音の発声の仕方。
声のフォームは全く同じことで、部分的に修正をした。
この曲では特にI母音に注意を指摘した。
彼の癖だがI母音で悪い意味で喉を締める傾向がある。
これは円唇化と言って、口を丸くする発声フォームを守ること。
そのことで自動的に喉の絞まり、いわば高い喉を防げる。
最後のフォルテで歌う
All lieben vater のAllの4点E♭が無意識に声を張り過ぎている。
内容を考えた意味のある強声を心掛けるべきであろう。
