ST
発声練習
地声領域でしっかり胸声でハミングを練習した。
3点Aから低音換声点の4点Fを越えて4点Aくらいまでを徹底した。
その後、ハミング→母音という変換を練習。
母音発声で低音から中高音5点Eくらいまでを練習した。
やはり母音発声だけになると、4点C前後が非常に不安定になる。
これは感覚的な問題で、本人がコツを分かると解決する問題である。
言葉でも口でも伝えにく、感覚的なものである。
恐らく声を集める意識が強すぎるのではないだろうか?
息が自然に吐けるくらいの、声帯の開き具合が分れば解決できると思われる。
コールユーブンゲン
No12のdを復習で始めて、No13を最後のdまで練習した。
二分音符系の拍子は休符を見間違えると1拍と2拍を間違えやすいことに注意。
■が下向きか上向きか?を間違えないように。
それ以前に、1小節内に他に音符がいくつあるか?を瞬時に見分けられれば、間違えは起きないだろう。
イタリア古典歌曲集から「すみれ」
高声用のため、中高音から高音の換声点にかけて、喉の力みに要注意であった。
換声点の5点Fまでは口を開けない発声で、喉を力ませない事と、呼気の強さを利用すること。
ただ跳躍度数の大きいフレーズで、高音が5点G以上であれば、口をあらかじめ開ける発声は必要であろう。
モーツアルト「ドン・ジョヴァンニの」エルヴィーラのアリア「あの人でなしは私を裏切った!」
レチタティーヴォは1回通しただけだが、いつでも修正は効くレベルと思った。
アリアだが、やはりフィナーレの高音続きとメリスマのフレージングの課題が大きかった。
メリスマのフレージング中の高音は無理に張らない事。
音程をかすらなければという条件で、軽くいなす感じでちょうど良い。
また長いメリスマのフレーズのブレスポイントは大事である。
そのフレーズの長さの大事な部分を壊さないで活かす、というコンセプトが大切である。