TMさん歌うの図

TM

発声練習

2点b~4点Gを限度にして練習。
母音Aによる下降形と上行形、いずれも5度とアルペジオ。
アルペジオは5度と8度。
いずれも正確に声が当たるようになってきた。
また舌の硬さも大分取れて来て、A母音でも奥過ぎない発声を感じる良い傾向。

同度による母音変換の練習。

AEieəoyuをどの母音にも共鳴感のある響きが出るように発声する練習。
彼の場合に特に気を付けるのが、広いE母音。意外と絞まりやすい。

勘違いしやすいのが、中高音の4点C~Fくらいの音域で、鋭い声を出そうとしてしまうこと。
鋭くではなく明るい共鳴があるように。

同様に鼻母音もIn An Onの3種類。

鼻声ではなく胸に軽く響かせる意識を大切に。
またInが一番平たく、Anは少し暗く、Onはしっかり口先をすぼめるように。

フォーレ「閉じられた庭」No1~5

今回のレッスンは、5曲をすべて上記の発声=発音の観点を検証、実行した。

大事なことは声の響きの確立。

口を丸く縦に良く開けて口中の共鳴音が出やすい形で発音・発声すること。
その状態で、どの母音も対応できることが理想。

狭母音のIe。

なるべく口奥の容積を作るように努力すべきである。
口奥が閉じてしまうと、絞まった潰れた響きになりやすい。
これは、一見耳には響く感じがするが、良い響きではない。

開母音のAEO

気を抜くと喉が開かないままで発音してしまう点が要注意事項。
つまり気が抜けた響きになってしまう。
いわゆる口先の声になる。

今回のレッスンでは深められなかったが、声の倍音の出し方を覚えてほしい。

オクターブ上や5度上3度上、という具合に和音構成音を意識して発声すること。
高音の換声点から上になった場合でも、なるべく高次倍音を意識すると良い。
元々が舌を固く押し下げる傾向が強いので、この方法は良い高音発声にも役立つのではないだろうか?