TNK
発声練習
口を開けたハミングとハミングから母音へ変換の練習を行った。
大事なことは、下あごを良く降ろして大きめの口の開け方をしてハミングをすること。
開け方が半端だと、母音変換で鼻声になってしまうからである。
鼻声は×。
コンコーネ10番
1つ目は譜読み。
かんたんな下降形スケールをミスリード。
やはり譜読みは移動ド階名唱法を経験すると良い。
2つ目の課題は、この曲の印象から受ける音楽の表現。
付点8分音符と16分音符の組み合わせによる、跳ねるリズム感を良く感じて表現すること。
イタリア古典歌曲集からPer la gloria d’adorarvi
良く練習できていた。
特に高音の声は、息がしっかり吐き出せており、声も当たって男らしい良い高音が出ていた。
課題は、イタリア語の読みと音符との関係。
いわゆる譜割りの問題。
2箇所あった。
いずれも8分音符2つにまたがる同一母音を、子音をつけて2つに分けてしまうこと。
例えば、Marviという2母音単語の1つ目をRを発音する際に、Rにも母音をつけてしまう。
つまりマ・ル・ヴィという具合に3シラブルにしてしまうこと。
いわゆるカタカナ読みである。
外国語の子音と母音の関係を厳密に捉えて、基本的に子音には母音をつけないこと、を覚えてほしい。
フォーレの歌曲 Chanson du pecheur
前奏の3連符のどこから声が出るか?
これを正確に射れるためには、ピアノ前奏が出る前に、すでにお腹に緊張感があるべき。
そしておそらく2拍目には息が入っていなくてはならないだろう。
そして、第一テーマの冒頭の付点四分音符がきっちり伸びているか?
という具合に、リズムを正確に把握して歌えることを先ず第一に重視してほしい。
そしてテンポもなるべくIn tempoを大切にして、テンポが揺れないように練習してほしい。
これらのことがきちっと出来た上で、楽譜記載の強弱やアーティキュレーションに応じたリズムの揺れはあって然るべきだろう。