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コンコーネ21番など練習しました。
この辺りになると、譜読みのレベルは最低限の条件として、よりイタリア的な歌のスタイル、滑らかで響きの密な声で歌う旋律感など、
歌の形に関わる部分をを大切に作り上げて下さい。
ただ歌うだけではなく、いかに旋律を滑らかにスタイリッシュに歌い上げるか?そのためにはポルタメントなども良く使うと良いでしょう。
そういうことは、優秀な歌手の歌を聴くことも大切だし、バイオリンの器楽曲を聴くことも役に立つでしょう。
自分の声を楽器として、使うこと、を勉強するために、コンコーネは有用な練習曲だと思います。

歌は、日本歌曲、高田三郎の「雨が降る」と、別宮貞雄の「さくら横丁」
中低音の響きと息の流れについて。
中低音は、芯を出そうとして喉を押しつけた発声をしないで、頭に響かせるように。
特に下降フレーズでは、降りる際に、重心を低くするあまりに、声を下に押しつけて響きが♭にならないよう注意してください。

息の流れは、この後のアリアでも同じことですが、声を出す方向と声の響き具合で、息が自然に吐ける感覚で
歌うようになれることが理想です。
特にフレーズの中間でも、終わりでも伸ばす音の時に、気持ち良く声を伸び伸びと歌えるかどうか?
そういう感覚を大切にして下さい。

アリアは、前回と同じく「ラクメ」から。
後半のスタッカートで始まる、メリスマの部分の高音の声は、とても良くなったと思います。
バランスを取るためには、今は前半の中低音で歌う歌詞の付く部分を、もっと良く歌いこんで下さい。

中低音発声の一つの方法として、発音、この場合はフランス語ですが、発音の正確さ、強さ、明確さをまず大切にしてください。
その上で、その発音を行う力を喉から軟口蓋をしっかり使う意識に用いることです。
AIUEOを言う時に、軟口蓋をしっかり上げるように発音すること、です。